虹シリーズ

Himalayan Rainbow

全ての喜び、悩みは、ヒマラヤの霊域を通過することによって、虹に浄化され、天に昇る。そう思って旅したネパールのトレッキングで、毎晩、虫の洗礼を受 け、睡眠不足から過労になり、ゴラパニの森で漆にかぶれ、腫れあがり、ウィルス性肝炎にかかり、地獄を見た。目の前に広がるヒマラヤ天国と、我が身の地 獄。天国は地獄を通過した者のみが分る。

Rainbow Sea

カラカラと音たてて、虹の波がさんざめく。遠く彼方には、その虹の海に注ぎ込む虹の滝。その滝には、龍の青い玉が、はずみで海からポンと飛んで出て、三日 月がひっかかる。遠い国で見た、天界の物語。七色の波間をくぐり、彼岸の岸辺にたどりつく。そこには、虹の湧き出る魂の源(カオス)がある。そのカオスを 見たくて、地の果てヒマラヤを旅した。

Rainbow Temple

さっと中心から、虹が染まり広がっていく。それに呼応して天空にも、虹の兆(きざし)が走る。祝福ですよと。山の祝福は虹の波紋にのって、世界にこだまし ていく。それをキャッチする魂は、空間を越えてつながってゆく。想いのつながりは、見えない波に乗って、強く結びついていく。そんな虹が、世のあちこち で、今日も創られていく。―暁幸(ぎょうこう)かな。